厚生労働省は3月29日、精神・発達障害の特性への理解を深めるために開催している「精神・発達障害者しごとサポーター養成講座」のeラーニング版コンテンツを公開しました。精神・発達障害者と共に働く上での基本的なポイントや、障害特性、同じ職場の仲間としての日常的な関わり方を、eラーニング形式で簡単に学べるようになっています。

「精神・発達障害者しごとサポーター養成講座」は、厚生労働省が2017年9月から全国の都道県労働局で開催しているプログラムです。職場における精神・発達障害者を支援する職場環境づくりを推進するために、障害特性を正しく理解し、職場で温かく見守り、支援する応援者(精神・発達障害者しごとサポーター)となってもらうことを目的としています。この“サポーター”とは資格制度ではなく、サッカーチームのサポーターなどのような “応援者”のような立場を指しています。

出勤時、仕事中、休憩時間、社内イベント…職場での望ましい接し方は

障害特性の基本的な知識のほかに、障害者と共に働く上でのポイントとして、精神・発達障害のある同僚に対する出勤時や仕事中、休憩時間での接し方を、具体例を挙げて紹介しています。
例えば仕事中、作業が進んでおらず困っているように見える同僚を見かけたときの望ましい接し方として「何か困っていることがあるか、声をかける」「困っていることがあれば、内容に応じて一緒に解決方法を考える」「困っていないということであれば、そっとしておきつつ、引き続き様子を見守ることができるよう指導・管理担当者などに一声かけておく」といった対応策を紹介しています。
部署内での歓迎会(飲み会)などのイベントがある際は、「他の同僚と同じく、声をかけることが望ましい」「最初から声をかけないという判断はしない。例えば、参加は強制ではない、といった前提で参加希望を確認し、本人の主体性を尊重する。本人が判断できない場合は支援機関や家族と相談するのが良い」としています。

厚生労働省は、精神・発達障害者しごとサポーターが増えることで、職場の雰囲気や人間関係が向上し、障害の有無にかかわらず、誰もが働きやすい職場環境が広がることを期待したい、としています。
はじめて精神・発達障害のある人を雇用する企業や、障害特性の理解が進まない企業、どのように接して良いか知りたい現場の社員や、職場定着率を高めたい雇用担当者は、こうしたコンテンツを通して理解を深めることからはじめるとよいでしょう。