精神障害のある社員が多くはたらく当社では、日々さまざまなことが起きています。社員の悩みや課題に向き合う、「田町のジョブコーチ」が障害者雇用の日常、また、課題にどう向き合っているか紹介します。53回目は、パーソルグループ全社で行っている、DI&E(ダイバーシティ、インクルージョン&イクオリティ)イベントに登壇したときの様子をお伝えします(時節柄オンラインで行いました)。

精神障害の当事者社員が「精神・発達障害×はたらく」をテーマに講演

パーソルグループではDI&E(ダイバーシティ、インクルージョン&イクオリティ)推進のため、全社を横断して勉強会やイベントを定期的に開催しています。
このたび、このコラムでたびたび紹介している研修・ユニバーサルワーク研修の講師を務めるNさんと、田町のジョブコーチである私で「精神・発達障害×はたらく」をテーマに講義とワークを行いました。
私の出番はほとんどなく、精神障害の当事者であるNさんの独壇場。滑らか語り口で聴衆を魅了していました。参加者はグループ会社約20社から約120名。「そもそもあまり知識がない人」「接したことがない人」逆に「いま一緒にはたらいていて対応方法を模索している人」「実際の当事者の人」……、さまざまな立場の方に参加いただきました。

事前に集まった質問はおよそ80個。その一つ一つ、可能な限りNさんは真正面から答えていました。例えば「手帳を取ってメリットはありましたか?」という質問には「自分が障害者雇用で頑張る、できないことがあるんだ、と自分を再認識するきっかけになりました」と笑顔で返答。最初に「なんでも聞いて大丈夫です」と話していただけに、遠慮なしの質問がガンガン飛んできて嬉しい限りでした。

イベントでは、事前に集められた質問への回答、精神・発達障害に関する概略説明、当社で起きた事例を基にした「こんな相談があったらどう対応する?」というケーススタディを行いました。参加されたグループ社員の皆さんの意見が常にチャットで飛び交い、沈黙というか、意見が出ない間などは一切なく、かなり充実した時間になったように思います(自画自賛かな…)。終了後、個別でメールをくれた方もいました。

精神・発達障害の認知理解を広げていく必要性を痛感

イベントを行って感じたことは「まだまだ精神・発達障害についての理解は道半ば」だということ。イベント終了後、参加者からの感想で「初めて聞きました」「知りませんでした」という声が少なからずあったのです。一方で、参加者の方は知りたいという熱意を持っていることも分かりました。テレビや書籍でも精神・発達障害に関する情報が続々出ています。「理解したい」「少しでも知って一緒にはたらいていきたい」「何となくは知っていたけれど、当事者の声を聞けて本当に良かった」という感想が相次ぎました。

このタイミングを逃すことなく、まずは社内、そしてグループ企業、そして別企業。それから社会へと、発言機会を増やして、パーソルチャレンジのミッションである「障害者雇用を、成功させる。」を実現させ、さらには当事者が「はたらいて、笑おう」が実現するように、微力ながらNさんと誓い合った次第です(ちょっと大げさな決意表明ですが…)。