精神障害のある社員が多くはたらく当社では、日々さまざまなことが起きています。社員の悩みや課題に向き合う、「田町のジョブコーチ」が障害者雇用の日常、また、課題にどう向き合っているか紹介します。49回目はちょっと趣を変えて、今年4月に高知県の四万十町に開所した当社オフィス紹介をしたいと思います。

「高知四万十町オフィス」地域障害者の就労機会と、地方での障害者雇用モデル創出を目指す

今年4月、高知県高岡郡四万十町に「高知四万十オフィス」が開所しました。廃校になった小学校の一部を利用したオフィスで、パーソルグループから委託されたパソコンを使った事務作業と、地元農家が栽培したニラの出荷補助作業を行っています。
高知県での障害者への就労機会提供と、地方での新しい障害者雇用創出モデルの確立等を目指して進出しました。そんな高知四万十オフィスに先日行って、オフィスではたらくメンバー、また納品する農家さんの話などを聞いて来ましたので、紹介させていただきます。

10月現在、事務作業メンバー6名、出荷補助作業メンバー3名、管理者3名の計12名がはたらいています。障害者手帳を持ったメンバーは管理者以外の9名。身体、知的、精神と種別はさまざま。地元四万十町だけでなく、隣接する須崎市や四万十市、遠くは高知市から通うメンバーが、四万十川本流から徒歩2分のオフィスでそれぞれの力を発揮して毎日業務に取り組んでいます。

「作業ではなく、仕事ができることが嬉しいです。会社に入れたということもとっても嬉しいことでした」とある社員は笑顔で教えてくれました。
「最初は知らない会社でどうかな、と思ったけど、実際に入ってみると優しい人ばかりで良かった。仕事を探している友人がいたらお勧めしたいです」
「前職は人間関係が辛くて辞めたけど、早くはたらきたくて仕事を探していました。ここに入って本当に良かったし、周囲の人が優しくて安心できた。長く仕事を続けたいと思います」
という声を聞くと、四万十町に進出して、障害者の方がはたらける場を準備できたことは意義深いことだなと実感できました。
社員だけでなく、関連する農家さんも「ほんとに助かっている。最初は知らない会社でどうかなあと思ったけど、説明を聞いて安心しました。もっと人を増やして手伝ってほしいねえ」とにっこり。
近隣の福祉施設の方も「うちで体調を整えて、パーソルさんではたらいてくれる。そんな流れができたらいいですね」と好意的に受け入れてくれるようでした。開所して半年。町に少しずつ溶け込んでいる様子が、いろんな方の言葉から伝わってきました。

通勤手段や住まいへの配慮…遠隔地ならではの対応が課題

「高知四万十オフィスはとっても順調です!」と声を大にしていいたいところですが、そうも言えないのが難しいところです。キレイな川や山など美しい自然に囲まれて……、ということは逆に言うと、住んでいる人が決して多くないということです。つまり、採用はまあまあ苦戦中。
最大懸念は通勤手段です。オフィスは最寄りの窪川駅からは歩ける距離ではありません。条件付きですが車通勤や特急券購入の許可をしています。また最寄り駅まで車での送迎を行っています。高知四万十オフィス独自の方法で社員増を目指しています。また、通勤だけでなく、さらなる応募と定住を実現させるため、住む場所をどうするか、ということも考えている最中です。「地方の活性化のお手伝いをする」ということはとても大事だけれど、とってもたいへんなことだと、元地方新聞記者の田町のジョブコーチは改めて実感しました。

いまは高知四万十オフィスと、そこではたらく人に合った「パーソルチャレンジ四万十モデル」の構築の真っ最中といったところです。当社の高知四万十オフィスに関わる社員は、今後も地域のため、そして地域で仕事を探して、「はたらいて、笑いたい」と考えている人たちのために、知恵を絞って、末永く四万十町に根差すことをとことん考えています。折を見て、みなさんにその後の様子をお伝えしたいと思います。そして、移住を考えている方がいたらぜひ!山と川と空と人の心がとっても綺麗で、空気とお魚と、そして美味しいお酒がある土地ですよ。