精神障害のある社員が多くはたらく当社では、日々さまざまなことが起きています。社員の悩みや課題に向き合う、「田町のジョブコーチ」が障害者雇用の日常、また、課題にどう向き合っているか紹介します。44回目はここにきて感染者が増加している新型コロナウイルスについて。

新型コロナの影響 不安はあるが、就業は安定している

このコラムでは新型コロナウイルスに関してたびたび書いてきました。正体が分からないウイルスへの不安を抱える社員の心の動きや社員の個人的対策。また、会社として迅速にテレワーク導入を決めたことなどを皆さんにお伝えしてきました。そして昨年のいまごろは、割と毎月のように新型コロナウイルスが会社や社員に与える影響について書いてきたような気がします。ところが、ここまで長引いてくると、この「非日常」がいつのまにか「日常」のような気分になってしまい、私自身、どこか鈍感になって、最近は新型コロナウイルスについての記事を書いていませんでした(41回目で少し書きましたが)。

改めて周囲を見渡したり、また支援担当者など同僚に話を聞いたりしました。その結果(あくまでも私の周辺という極めて狭いエリアでヒアリングした結果であり、当社の正式見解ではないのであしからず)、もちろん、一定不安を感じている社員はいるものの、大きくメンタルを崩したり、勤怠が不安定になったりしている社員は1年前に比べると少ないようです。感染者数増に比例して不安は増している傾向は確かにあります。それでも当初のように未知のものに対する「恐怖」は少なからず落ち着いているようです。それぞれができるなかで、感染対策を怠らずに粛々と実行していることで一定の安心を得ているのかもしれません。また、ワクチン接種(当社も職域接種が始まりました)で、素手でウイルスに立ち向かうのではなく、効果的な武器を手に入れたことも大きいのだと思います。

あとは当たり前ですが(これが意外と当たり前にできるのは難しいのですが)、仕事終わりに一杯行った、という声はまったく聞こえてきません。このあたり当社はとても真面目だな、と感じます。この真面目さが当社の強みだといつも感じています。手洗い、距離を取る、密を避ける、不要不急の外出を避ける。本当にこれらを徹底していると思います。元来、そのへんがルーズな田町のジョブコーチですが、社員一人ひとりの自覚ある行動に学び、実践しているところです。

真面目さ、優しさから「在宅勤務へのうしろめたさ」を感じる社員も

グループ企業からさまざまな業務を受託している当社は、仕事のやり方もさまざま。在宅勤務ができる部署、できない部署があることは41回で少し触れました。「なぜ自分たちは在宅勤務ができないんだ」という不安・不満は当然出てきます。それに対して、何かしら対策が必要だ、という話を書きました。一方で最近ある社員が言っていたのは「在宅勤務することのうしろめたさがある」ということ。同じ会社なのに、毎日のように出社しないといけない社員がいる。それに対して自分は在宅勤務ができる。そこで、「一方的な申し訳なさ、不平等感を感じ取ってしまうんです」と振り返っていました。これもとても真面目なことというか、周囲に気を遣っているというか、一緒にはたらく仲間を思いやっているなあと感じます。こちらからは、長くはたらく中で、いつ逆の立場になるか分からないので、うしろめたさを感じるよりも、感謝の気持ちを伝えるのはいかがでしょうかと話しています。