精神障害のある社員が多くはたらく当社では、日々さまざまなことが起きています。社員の悩みや課題に向き合う、「田町(兼目白)のジョブコーチ」が障害者雇用の日常、また、課題にどう向き合っているか紹介します。42回目は、当社の入社直後の社員研修や、メンバーフォローについて。

入社直後から配属までのフォローをオンラインで実施中

この4月に田町(兼目白)のジョブコーチは、異動しました。それまでは人材支援グループという、採用・研修・その後の定着支援を行う部署の中で定着支援を担当。人数や組織が拡大し続ける当社の状況に合わせてこのたび人材支援グループが、支援を行う定着支援グループと、採用と入社直後や役職着任時などの研修を行う採用・育成グループに分かれ、私は採用・育成グループに異動しました。これまでよりも少し社員との距離が出て、間接的な支援が増えることになりますが、その分、当社の取り組みを世の中により伝えることと、こちらのコラムでも書いている精神・発達障害者と働くためのマナーを伝える、ユニバーサルワーク研修の普及により力を入れていく所存ですので、よろしくお願いします。

さて、今回は、異動して初めて携わった6月入社者の入社~配属までのフォローについてご紹介したいと思います。6月は20名を超える入社者がいたので、私が助っ人として、フォロー担当として駆り出されたのです。中途入社者は、約3週間、人事と、採用・育成グループが実施する研修に参加した後、配属されます。会社のこと、事業部のこと、また勤怠のルールなどはたらくうえで必要な知識を学び、さらに実際に行っている業務体験を複数行います(ほかにもビジネスマナー等もうちょっと研修科目があります)。その他自習時間もあります。そしてそれを現在は、在宅によるオンライン形式で行っています。新しく入社した会社でオンラインによる、同期が20名以上参加して、連日の研修……。聞くだけでも疲れますよね……。ですので、配属までの約3週間は、採用・育成グループの研修担当者が丁寧なフォローを心掛けています。毎日出してもらう日報をチェックし、また講師から変化がなかったか、研修時の様子をヒアリング、また毎朝の朝夕礼も欠かせません。約3週間の間に3回定期面談をするとともに、気になるメンバーにはSkypeなどのチャットでちょっとした声掛けも行っています。

定着には、最初の一歩がとても大事

定着支援担当時代は、もちろん気になるメンバーのフォローは丁寧にやっていましたが、定着面談は多くても月に1回でした(支援機関を交えて行うので、そこまで頻度を増やすわけにもいきませんでしたが)。なので、今回初めて手伝うにあたっては、「手厚いなあ」と正直思いました。ただ、一方で先ほど書いたように、入社者にとっては、四方八方が変化だらけ、初めてのことだらけなので、不安・緊張はMAXなはず。ここまで丁寧にするのも納得です。
入社直後の面談では「この先、何があるか不安です」。入社中盤だと「実際行っている業務体験でミスをすると心配になるし、ミスばかりになるか不安です」といった声がほとんどでした。ただ、配属前日に行う最後の面談では、何割かのメンバーは少し風向きが変わることもあります。「何とか研修を乗り切れてほっとしている」「この先も不安や分からないことはあるけれど、何とかなるかもしれない」「分からなかったらすぐに質問するようにします」。
約3週間を乗り切った経験と、不安や疑問があったら、すぐに対応・フォローしてくれる、という事実が、入社者の心身をほぐし、実際に配属に向けて、顔を上げられる手伝いができているようです。言い方を変えると、この最初の対応を間違えると、不安が大きくなったり、当社に対する考え方が少しネガティブになったりするんだろうなあ……。もちろん、会社に大事じゃない部署なんてないけれど、この研修・育成を行うグループの大切さを改めて感じるとともに、メンバーフォローの最初の一歩もまたとても大事だと気づかされました。いろんな立場で精神・発達障害の社員に関われることにやりがいを感じて、あたらしい部署を楽しんでいる最近です。