精神障害のある社員が多くはたらく当社では、日々さまざまなことが起きています。社員の悩みや課題に向き合う、「田町(兼目白)のジョブコーチ」が障害者雇用の日常、また、課題にどう向き合っているか紹介します。41回目はコロナ禍の中、最大限の注意を払いつつ、対面式の外部勉強会に参加したお話。これがいろんな意味でとても有意義でした。

有益な情報を求めて、久々に外部勉強会に参加

障害者の職場定着のため、適切な支援を行うジョブコーチ。支援の在り方は職場の風土や仕事内容、またはたらく社員などについてさまざまな「正解」があります(支援方法の正解は決して一つではないと思うのです)。各企業や支援機関ではたらくジョブコーチたちが、それぞれの「正解」を持ち寄りつつ、また「正解」を見つけるために、集まって意見交換をする勉強会が東京都内では割と頻繁にあります(都内じゃなくてもあると思いますが…)。コロナ禍のなか、頻度は減っていましたが、先日、久々に参加しました。いつもは6人掛けのテーブルが6つくらい設置されます。今回は感染対策のため4人掛けが5席と、十分なスペースを確保して行われました。

最初は、ジョブコーチによる助成金申請についての変更点説明。その後、グループワーク的に事例共有・相談という流れでした。それぞれのジョブコーチの課題を相談するグループワーク。私はテレワークにおける社員の困りごとや対応方法について質問しました。残念ながら私のテーブルでは在宅勤務を導入している企業はありませんでした。つまり、「持ってきた疑問」は解消できませんでした。でも、とても有意義だったのです。

雇用課題や悩みに耳を傾ける、同意し合うことに意味があった

「今回は対面で意見交換をしたくて参加しました。社内で悩んでいるばかりだとなかなか答えが出なくて……」と同席のジョブコーチ。それそれ!と思いました。「実際に社外の人と、支援の在り方を相談する」なんてこと、いったい何年ぶりのことでしょうか。何と言いますか、一種の閉塞感が打破された思いがしました。自分が悩んでいることを聞いてくれる、同意してくれる。それが温度感を持って伝わってくる。別のジョブコーチの方の「支援する側のスキル向上が課題です」という話にも、「ああ、やっぱりうちだけじゃないんだな」と思うことも。同意されること、同意すること。なんかそれだけで、課題の何割かが解決されたような気がします(気がするだけ、という実感はちゃんとあります)。

それともうひとつ改めて分かったことがありました。テレワークができる人とできない人、できる会社、できない会社、もしくはできる部署、できない部署があるということでした。頭では分かっていましたが、同席したジョブコーチの方々の「うちはできないんです」と生の声を聞くことで、再確認しました。どうしてもひとくくりに「うちの会社はテレワークできている(できない)」と言いがちです(少なくとも自分は)。でも、当社の例を見ても、個人情報を扱う部署、紙を扱う部署は在宅勤務ができません。隣の部署は家ではたらいているが、うちの部署は毎日出社。実際、そんなことがあります。この不公平感をどうするのか。これはとても大きな課題だなと個人的には感じています。コロナ感染の可能性があるなか、出社してもらっている社員に対してどんなケアができるのか、どうやれば不公平感をなくすのか。今後解決しないといけない大きな課題だなあ、と思いました。

そんな大きな収穫があった勉強会でした。これも改めてですが、(感染対策を万全に取ったうえで)会社と社員と自分にとって有益な何かを求めて外に出ていろんな声を聞くことが、自分にとってのエネルギーチャージになると再確認。こうやって、自分にとって(あと会社にとって)のニューノーマルを一つひとつ構築していくことが必要なのかもしれませんね。この状況の中でできることを模索する。これからも続けたいと思いました。