精神障害のある社員が多くはたらく当社では、日々さまざまなことが起きています。社員の悩みや課題に向き合う、「田町(兼目白)のジョブコーチ」が障害者雇用の日常、また、課題にどう向き合っているか紹介します。33回目。今回は当社の在宅勤務の推奨期間が来年9月まで延長した、というお話。

在宅勤務の推奨期間が来年9月まで延長し、とりあえず安心

早いもので今年も残すところあと2か月。振り返ってみれば(まだ早いかな?)新型コロナウイルス一色のかつてない1年でした。田町(兼目白)のジョブコーチは、今年3月に海外出張を予定していましたが、当然中止。まさか、こんなことになるなんて想像もできませんでした……。未曽有の状況はまだまだ終わりが見えません。当社も来年の9月いっぱいまで在宅勤務の推奨方針を延長することになりました。業務の性質上、出社しないと対応できない業務もあり、シフト勤務、座席の工夫、時差出勤、こまめな換気などで細心の注意を払います。引き続き社員の安心・安全を最優先させての業務遂行になります。

さらりとお伝えしましたが、当初今年9月までの暫定処置だった在宅勤務の推奨期間が、あと1年間伸びることになったんです。支援担当者からすると、「とりあえず」ホッとできるお知らせでした。
8月あたりからだったでしょうか。「もうすぐ出社することになるけれど感染リスクは大丈夫だろうか?」「久しぶりの出勤で体力はもつだろうか」「上司や同僚のコミュニケーションはうまくいくだろうか」「朝起きられるだろうか」「体調が思わしくなくても在宅勤務ならなんとかできるのだけど」……、と近づく出勤再開(コロナ以前に戻ること)に社員から不安の声がぽつぽつと聞こえてきていました。非日常である在宅勤務。最初はそこに戸惑いがあった社員ですが、時間が経つにつれて、在宅環境にも慣れて、今度は出勤することに不安を覚えるようになった。そんなタイミングで会社から在宅推奨のお知らせ。もしかしたら根本解決は「先延ばし」になっただけかもしれませんが、それでもしばらくの安心感と、この間に対応策を考えればいいのだ、という余裕が社員にも支援担当の我々にも生まれました。ですので、上記のとおり「とりあえず」の安心。今後は現場の上長、支援機関、我々社内支援担当等が連携し、棚上げになった根本解決方法の「正解」を見つけていくのだ!というやるべきことの責任をひしひしと感じているところです。

これからも、自主性に任せつつ、不安に寄り添う

振り返ってみるとこれまでの半年、精神障害がある社員が(精神だけでなく、身体、知的障害がある社員も)さまざまな工夫をして在宅勤務の課題を自身で解決してきました。ほんと、たくましいなあ、と感じます。コミュニケーションに課題を抱える社員は、メールや電話、Skypeなどの遠隔通話アプリを使い分け、自分にとって最適の方法を見つけていました。職場環境の変化で腰痛に悩まされる社員は、椅子や机を購入し、環境整備。体力低下を心配し、ジョギングやウォーキングをはじめる社員もちらほら。最初こそ、在宅勤務は大丈夫だろうか、どうなることやらと心配していましたが、こういっては本当は失礼なのですが、「精神障害の社員も(繰り返しますが精神だけでなく、身体、知的の社員も)、意外と順応性があるんだな」という実感と確信をこの半年で得た気がします。ですので、来年の9月までも何とかなるかな、なんてちょっと楽観的な自分がいます(あくまでも超個人的見解です)。

「大丈夫」な社員は自主性に任せ、相談があった時に速やかに乗る。不安を抱えている社員にはしっかり寄り添い、対応策を共に考える。支援担当としては「全員のフォローを漏れなくやる」ではなく、少し心の余裕を持ちながら、自分自身の心身の状態に気をつかいつつ、この長丁場を工夫しながら乗り越えたいと思っています。