精神障害のある社員が多くはたらく当社では、日々さまざまなことが起きています。社員の悩みや課題に向き合う、「田町(兼目白)のジョブコーチ」が障害者雇用の日常、また、課題にどう向き合っているか紹介します。もう9月なんですね……。早い…。当社は4月~9月を上期、10月~3月を下期に分けています。
期の終わりにはいろんなことがあります。支援担当はちょっぴり不安です。今回はそんな話です。

コロナ禍の上期、大きなトラブルはなかった

振り返ってみると、2020年の上期はほぼ在宅勤務の日々でした。突然の新型コロナウイルス流行により、急遽在宅勤務に突入した当社。最初は大丈夫だろうか?うまくいくのか?トラブルが起きたらどうするのか?そんな心配ばかりでした。でも、ふたを開けてみると「会社を揺るがすような大きなトラブルはなかった」というここまで。在宅勤務がある意味日常になり、このコラムも直近2回は在宅勤務や新型コロナウイルスの話ではなくなりました。いまも感染者数が激減しているわけでもなく、生活においては特に経済面で大きな影響を及ぼしていて、まだまだ細心の注意を払って生活する必要があります。でも、数か月前は非日常だったことが、少しずつ日常の出来事になっているのでは、と個人的に思ったりします。

例えばメンバーが支援担当と行う面談・相談。新型コロナウイルスと在宅勤務に関する悩みは、8月は7月の約半数程度まで減っています(社内調べ)。在宅勤務に関しての相談は、「コミュニケーションが取りづらい」「休憩のタイミングが分からない」が二本柱と傾向が見えてきました。何人かのLDR陣に聞くと、仕事の質や量は安定しているとのこと。手帳の有無に関係なく(あくまでも当社の場合ですが)、上手にいまの状況に順応しているんだなあと感心したりします。

不調をきたす社員が多い季節に備える

そう、ちょっぴり安定しているんです、当社のいまは(あくまで個人的感覚ですが)。
が、一方で「これからがちょっとたいへんかもなあ」と戦々恐々としている気持ちもあります。
冒頭にお伝えした通り、9月は当社上期終わりの月。9月には4月に立てた上期目標の振り返りがあります。つまり、評価を決める月。そして10月に向けた異動や組織改編の連絡がぼちぼちと入り始めます。変化に不安を感じる精神・発達障害の社員は、9月、10月に不調をきたす傾向にあるのです。それでも、これまででしたら「あそこに不安を感じるだろうな」「こんな相談があるだろうな」と一定の身構えはできました。ただ、今年は何かが違ってくるのではと思っています。
安定しているとはいえ、決して高値安定ではありません。小さな表面化していない不安はきっとあるはず。「どこまで在宅勤務は続くのだろうか」「ようやく慣れた在宅のリズムが出勤で崩れないだろうか」「新型コロナウイルスはいつになったら収束するのだろうか」……。そんな毎日の心配事のうえに、期末の不安が乗っかってくる。社員にどのような変化が起きるのか、もしくはこれも「心配したほどではなかった」となるのか(もちろん後者を大いに期待していますが)。支援担当者一同は気合を入れて対応してようと考えています。もちろん、「気合いだー!」の根性論だけではありません。在宅期間中に、支援担当のデイリー業務のセルフチェックの仕組みを作りました。改めて業務の洗い出しを行い、覚えないといけないこと、やるべきアクションの見える化を行い、優先順位を定めました。また、いまは「対応・支援のフローチャート」の作成中です。さあ、準備万端、9月・10月かかってこい!と言いたいところなのですが、不測の事態があるのが当社支援現場の日常。不測の事態を予測の事態に変えられるように慌てず、焦らずに対応していきたいと思っています。