PAGE TOP

BlogNews & Column

トピックス

News

Neuro Dive内定者インタビュー
「スキルアップを続け、『個人を大切にしながら人が幸せに暮らせる社会』の実現を目指したい」

2022.06.17

Neuro Diveへ通われて内定・就職が決まった、さまざまな年代・障害のある方の事例をご紹介します。

S.Sさん(20代)
Neuro Dive 秋葉原の利用期間:2年
障害名:障害名:自閉症スペクトラム障害(ASD)・早口言語症
内定先:EY Japan株式会社「Diverse Ability Center」

面接の受け答えに困難を抱えたことをきっかけに障害を認識

大学時代の就職活動では、書類選考を通過しても1次面接で落ちてしまうことを繰り返していました。大学の講義や友人関係など、日常的なコミュニケーションにあまり問題はなかったのですが、面接となると受け答えに困難を抱えていました。面接に落ち続けるうちに、ついには面接自体に行けなくなってしまいました。このままではダメだと思い大学の保健センターへ相談に行くと、精神科の受診を勧められました。精神科では自閉症スペクトラム障害(ASD)と診断され、面接時の受け答えの難しさについては、発話が不明瞭になる「早口言語症」が影響していると説明を受けたのを覚えています。
大学卒業後は、就職活動の中で発症したうつ病を回復し、自閉症スペクトラム障害(ASD)の特性理解や早口言語症の対策に取り組みました。早口言語症の対策としては、言語療法士から週に1度症状を抑える訓練を受け、自宅でもスムーズに発話できるように練習を続けました。現在もまだ課題は残っていますが、面接でもスムーズな会話をできるよう、発話を改善できました。

IT領域への就職を目指し、ニューロダイブで学びを深めることを決意

大学では社会学科に通い、主に現代政治学を学びました。IT領域に興味を持ったのは、在学中にJavaのプログラミングに関する講義を受けたのがきっかけです。社会的影響力が増している分野ではたらいてみたいとの考えもあり、大学卒業後はIT領域への就職を目指して就職活動を再開しました。しかし、筆記試験やSPI試験、書類選考は通過できるものの、面接となると以前のように厳しい結果が続きました。学生時代と同じ失敗を繰り返していた私に、大学の学生相談室の方がNeuro Diveを勧めてくれました。
Neuro Diveを利用する決め手となったのは、就労移行支援として先端ITスキルを学べることです。大学で基本的なプログラミングスキルは習得できていたため、IT領域で通用する専門的な知識や技術を身に付けたいと考え、Neuro Diveで学びを深めることを決意しました。

ニューロダイブでは職業準備性から先端ITスキルまで幅広く学べる

Neuro Diveを利用したのは、2020年4月から2年間です。IT関連用語の理解に始まり、データ分析やビジュアライズを中心に学習を進めました。メインのプログラミング言語は「Python」です。就職活動の幅を広げるために「Power BI」や、RPA用の「VBA」も習得。他にも、プログラミング開発手法やデザイン、Excel、統計など幅広く学びました。
Neuro Diveでは、自身の障害特性や職業準備性といった基礎的な部分を学び直せるのも魅力です。利用当初、私は何か疑問点があってもすぐに質問をせず自力で解決しようとするあまり、不必要に過剰な時間をかけてしまっていました。Neuro Diveで職業準備性についても理解を深められたことで、2年経った今は相談ができるようになり、学習もスムーズに進められるようになりました。

企業実習は自身の課題に気づく、とても貴重な体験に

3社の企業実習に参加しました。就労未経験のため、積極的に企業実習に参加し、社会に出ていきたいという気持ちが強かったです。また、早口言語症の影響を考えると、面接のみの選考より、企業実習を通じた就職活動の方が自分らしさをアピールできる機会があるのではという考えも持っていました。
3社とも事前に実習選考を受けました。面接で話す内容をしっかりかためて、Neuro Diveの支援員の方と本番を想定した面接練習を重ね、無事に実習選考を通過できました。内定先企業の実習で活かせたのは、職業準備性の講座で学習した内容です。Neuro Diveの訓練でコミュニケーションスキルが身に付いていたので、グループディスカッションやプレゼンテーションなどのシーンでも肩の力を抜いて話せました。
一方で、コミュニケーション不足により発生する問題にも気づきました。与えられた課題を進める際に、質問するタイミングをつかめないまま作業を進めてしまったことがあり、作業の遅れや進捗管理で問題が生じてしまったのです。この経験を経て、質問することは安定就労を目指す上で重要だと理解しました。
就職活動や企業実習の経験を通じて、ビジネスシーンでのコミュニケーションについて理解を深められたと感じています。「仕事は自分の強みを見せつけることではなく、相手のニーズに応えること」という考えが芽生えたのもこの頃だと記憶しています。

新設される業務センターの立ち上げメンバーの一人として採用

内定先企業は、会計監査・税務・コンサルティングなどをグローバルに展開するEY Japan株式会社です。その社内に新設された業務センター「Diverse Ability Center」の立ち上げメンバーの一人として勤務します。職務内容については現時点では未定ですが、マーケティングに付随する業務や事務業務などに幅広く携わると聞いています。
Neuro Diveの利用期限(2年間)が迫る中、ようやくつかみ取った内定です。就労未経験のため就職活動には苦労しましたが、企業実習に参加し、採用選考を経て内定を獲得しました。選考の流れは、実習選考、企業実習を経て最終面接です。企業実習や企業説明会を通じて、内定先企業が社会に向ける視線に共感したのを覚えています。社会に向けたSDGs的な視点を社員が本音で語り合える環境に魅力を感じ、入社意欲につながりました。
配属先となる「Diverse Ability Center」には、障害者雇用の一種の実験的な場として立ち上がった背景があり、社会の障害者雇用の見方を変えられる可能性があると考えています。その体現者の一人となるプレッシャーもありますが、同時に期待も大きく、自信を持ってはたらいていきたいです。

ニューロダイブで出会った仲間たちとの交流が就職活動の糧に

Neuro DiveにはITに関するサポートを受けられる環境が整っており、利用者同士で意義のある情報交換ができることも刺激になっています。先端ITスキルを習得するため、高いレベルの学習についていくには努力が必要ですが、高い目標をもって学習に取り組めるのはメリットといえます。
私はNeuro Diveを2年間利用しましたが、同じ時期の利用者には、1年くらいで就職をして卒業していった人もいました。同時期に入所した人たちに次々と置いていかれ、後から入った人に追い抜かれたときは焦りを感じました。そのような時に励みになったのが、「しゃべり場」の存在です。「しゃべり場」とは、Neuro Diveの利用者同士がテーマを限定して話し合える場のことです。他の利用者の方との交流は、自身のこれからについて軌道修正をする機会にもなっていました。
今後の目標は、まずは安定してはたらけるようになることです。無理ができないことは自分が一番わかっています。ゆくゆくは、障害者であってもこれだけのことができると示せるようになりたいです。例えば資格を取得するなど、客観的にわかりやすい形でスキルを伸ばしていきたいと考えています。その先に「個人を大切にしながら、人が幸せに暮らせる社会」の実現を目指していきたいです。

ニューロダイブでの学びは根気と努力が必要だけど、やりがいも大きい

Neuro Diveでは、障害についてはもちろん、ビジネスの現場で必要なスキルなどを幅広く学べます。私の場合、特に専門能力とビジネススキルの欠如を課題に思っていたため、はたらき方やはたらく姿勢に関わる「傾聴力」や「質問力」などを学べたことは有意義でした。また、障害者雇用について詳しく知る機会を得られたのも大きかったです。Neuro Diveを利用する前は、障害者雇用について知らないことが多くありました。Neuro Diveを利用したことにより、「自身の障害と向き合いながら積極的にキャリアを形成している人がいること」「障害者に任せられる仕事の幅が広がっていること」を実感として捉えられるようになりました。
Neuro Diveは学びの内容も利用者もレベルが高いです。そのため、二の足を踏んでいる人もいるかもしれませんが、Neuro Diveには本人のやる気次第で挑戦できる環境があります。根気や努力が必要ですが、やり遂げることができれば、よりチャレンジングな業務に取り組めるようになります。将来やキャリアのことを考えながら学ぶ場としても、優れていると思います。

関連リンク

Blog一覧ページに戻る