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2021.10.12

コラム

 

Neuro Diveで学ぶ先端ITスキル
エクセルVBAで業務効率化スキルを身に付ける

Neuro Diveでは「機械学習・AI」「デジタルマーケティング」「ビジュアライズ」「業務効率化」といった4つのIT領域で活躍できるDX人材を育成しています。今回は、その中の作業工数削減や業務フローの改善といった「業務効率化」領域において学習するプログラムの一つであるVBAをご紹介します。

求められる業務効率化スキル

生産性向上を担うミドルバックの方や、ご自身が直接担当する領域で業務改善を図りたいなど、 その際のソリューションの一つとしてVBAを駆使したエクセル作業の効率化を行うことがあります。施策の一例としては、事務作業の一環としてエクセル上で、手動で30分以上かけて、データの加工等を行っている業務を自動化するために、VBAを使うこともあるでしょうし、「現場で作ったVBAが動かなくなったので、直してほしい」など、元々あったプログラムの改修を依頼されることもあります。業務効率化においてVBAの スキルを当たり前に求められることが多いため、VBAの知識や経験が無い方だと苦戦してしまいます。   

ビジネス視点の醸成に有効

また、就労経験がない方においてもNeuro Diveが重要とする「ビジネス視点」を身に付けるためにVBAをプログラミングの学習ステップに入れることはとても有効です。例えばプログラミング言語の学習経験者であっても、実務で触ったことがない人達に、いきなり企業が求めるレベルの成果物を作るのが難しいのは当然のことです。

VBAはExcelがベースになっており、ビジネスに直結するプログラミングコードの事例も多く紹介されています。先ず はVBAを使用する事で、どういった業務を効率化できるのか、具体的なビジネスでの活用イメージを醸成します。VBAで活用事例を調べてみると、企業は業務改善においてどのような課題を抱えているか市場ニーズを知ることができ、課題解決に直結するスキル習得をすることで、ビジネス視点が身につきます。興味のある方は試しに「VBA サンプルコード」や「VBA サンプル 事例」といったワードで検索してみてください。

Neuro Diveで学習している方の事例として、大学を卒業されてすぐのAさんの場合、在学時からITに興味がありPythonのスキルを独学で習得をされていたが、いざPythonを活用して何をつくればいいのか悩んでしまい、成果物作成でつまずいてしました。改めてリサーチを始め、株価に着眼点をおき、特定の株価銘柄の過去10年分データ抽出をVBAで実装しました。

大手プラント会社の企業実習に参加されたBさんの場合、企業が保有している膨大な人事関連のExcelデータを自動的に読みこみ、一定条件で抽出する作業をVBAで実装しました。その後Bさんはこれらの一連の作業をPythonで出来ないか、と更に学習を進めてスキルを習得されています。

VBA習得のメリット

VBAとは「Visual Basic for Applications」の略称です。Microsoftが提供しているMS Officeの拡張機能としている提供しているプログラミング言語になります。Word、PowerPoint、Excel等MS Officeの多くのアプリケーション上の特定作業をプログラミングによって自動化することができますが、Excelでの業務で使われることが多いためExcelの機能というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。VBAはエクセルで一般的に使われている下記のような基礎や応用の機能とは違い、他の処理を自動化するプログラミングの要素を持っています。

【基礎】

  • セルや行、列の操作
  • 数式と参照形式、基本的な関数

【応用】

  • 応用的な関数(VLOOKUP等)
  • ピボットテーブル等

【マクロ・VBA】

  • マクロ(特定操作の自動化)
  • VBA(マクロを実現させるためのプログラミング)

基本的にはMicrosoft Office製品という限られた範囲の中での自動化に力を発揮しますが、エクセル自体は日常の業務で使っている会社が非常に多いため、現職中の方にとっても VBA習得のメリットは大きいですし、プログラミング初学者の言語としても比較的学習しやすい言語です。

VBAとマクロの違い

Excelでのマクロは「特定の操作を自動化する機能」のことを指し、VBAは「マクロを実現させるためのMicrosoftのプログラミング言語」のことを指します。マクロはあくまでも特定の作業を記録し、自動化させて実行するための機能です。VBAは「マクロを保存してアプリケーションに正確に伝え、実現させるプログラミング言語」のことを指します。マクロには処理を記録・編集するだけでなく、それを実行したりセキュリティチェックを行ったりする機能も含まれています。VBAはプログラムの実行だけでExcelでの作業を自動化することができるため、手作業が減るのでヒューマンエラーも起こりにくくなります。

VBAの代表的な機能

VBAの代表的な3つの機能をご紹介します。

Excel上の作業を自動化

毎月決まったデータ処理を行う、データから瞬時にグラフを作る、日次から週次・月次へのまとめ作業など、プログラムの実行だけでExcelでの作業を自動化することができます。

定型ファイルやカスタムしたユーザーフォームの作成

VBAはExcelだけでなくWordやPowerPointで作成したファイル、PDFやCSV形式のファイルなどを取り込んで帳票や報告書を作成できます。また、ExcelやAccess用のダイアログボックス(ユーザーフォーム)を作成できますので、カスタマイズされた操作しやすいツールを作ることでデータ入力が簡単になり作業効率がアップします。

メールの一括自動送信

VBAではOutlookとも連携した自動化処理を作ることができます。これによってExcelのリストからメールを送る処理も、自動化することができるため、工数を削減することができます。

これらの集計・自動作成・自動処理などの機能により、事務作業で必要な処理を幅広く実装できることも強みです。VBA習得によりバックオフィス業務においても活躍領域を広げることができます。

Neuro Diveで学ぶVBA

Neuro DiveではUdemyを活用したeラーニング の学習コンテンツを用いて先端ITスキルの学習を進めていきます。VBAは比較的始めやすいプログラミング言語とはいえ、慣れないうちはエラーの原因や解決方法がわからないといったように学習につまずくこともあります。

入門編の「エクセルが自動で仕事する!マクロの魔法 文系・非IT職もできるプログラミング」講座、や「請求書を1クリックで出力するマクロを作成!文系・非IT職もできるプログラミング」講座等、これからプログラミングを学習する方でもスキルを身に付けやすい講座学習を通じて、ITアドバイザーが一人ひとりの学習進捗を確認しながらスキル習得に向けてサポートいたします。

今回は「業務効率化」領域におけるVBAについてご紹介しました。業務でExcelを使うことがあり慣れているという人でも、実務でVBAを活用できている人は多くないようですし、就労経験がない方においてもVBAの学習はビジネス視点を身に付ける最初の一歩としてとても有効です。VBAを扱えれば様々な処理を自動化し作業効率を大幅に上げることもできます。業務効率化を提案できるIT人材を目指して、Neuro DiveでVBAを学んでみてはいかがでしょうか。

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