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Neuro Diveスタッフ紹介
第2回:キャリアアドバイザー 外山ユウ

2020.06.03

2019年11月に開所した先端IT特化型就労移行支援事業所Neuro Dive 秋葉原。
今回は現場ではたらく講師や支援員について、キャリアコンサルタントの国家資格を活かし、Neuro Diveでキャリアアドバイザーとして従事する、当社の外山ユウを紹介いたします。(※所属・役職は、取材当時の内容となります)

能力のある方が十分に力を発揮できるよう、新たなはたらく形をデザインしていく事に挑戦していきたい

キャリアアドバイザーとして障害がある方とどのように関わってきたのですか?

私が人材業界に入ったのが2010年です、前職ではIT企業で営業やエンジニアフォローをしていました。その後2013年にパーソルグループに入社し、キャリアアドバイザーとして身体障害のある方、知的障害のある方の就職支援から始まり、直近5年ほどは精神障害や発達障害のある方を中心に就職支援をしています。

発達障害のある学生へ向けた就職支援もされていると伺いました。

2017年からは、学生向けのプログラム「CSP(コミュニケーション・サポート・プログラム)」の講師をさせていただき、発達障害のある学生とも関わってきました。

CSPは、就職や修学に困り感を抱えている学生に対して、自己理解を促し、はたらくイメージを具体化させるプログラムです。CSP参加後に就職サポートを希望する学生に対して就職支援も担当していました。

支援を始めた当初、高い思考力や能力を持っていても、いわゆる一般事務や庶務等の求人しか提案することができないジレンマがありました。

彼らの十人十色の得意不得意を理解して、十分に能力を発揮できるポジションやそれに見合う待遇・制度など、その方に合ったキャリアプランをなかなか提示できなかったからです。中には就職をして1~2年しか経っていないにもかかわらず、もっとスキルアップやキャリアアップをしたいと転職相談をされる方もいました。

一方で、このような課題に真摯に耳を傾けてくれる企業もあり、訪問して活躍できそうなポジションや選考方法の提案を行ってきました。結果、少しずつではありましたが、大学や大学院で学んだ経験を活かして、新卒で経営戦略部門や英語を活用できる部門への就職を叶えた学生も出てきました。まだ道半ばですが、世の中が大きく変わってきている中で、従来の「型」にあてはめた就職では十分に能力発揮しきれない方に対して、今後は新たなはたらく形をデザインしていく事に挑戦していきたいと考えています。

みなさん突出した能力や個性を持った原石です

Neuro Diveはどのような方が利用されていますか?

良い意味で個性的でおもしろい方がたくさん集まっています。それぞれ障害による制約はあっても、高学歴で数学が得意な方、プログラミングが得意な方、TOEICスコア850点以上の方、といったように高い能力や突出した強みをそれぞれもっています。得意なところは一般の方が及ばない程の能力があり、これからの社会で必要とされる原石の集まりだと思います。私はその強みを活かして理想の就職を叶えていけるよう精一杯サポートしていきたいと思います。

企業に価値貢献できる人材育成を目指す

就職へ向けてビジネススキルを補完するプログラムについて教えてください。

Neuro Diveの学習では、「コミュニケーション」「健康管理」「職業能力」「基本的労働習慣」といったはたらく上での基礎体力といえる部分を学べる講座を用意しています。特にデータを活用し企業に価値貢献していく人材育成を目指していますので、フレームワークやプレゼン、ビジネス思考養成など実務で役立つ講座を充実させています。

毎月、振り返り面談を実施し、課題や目標についてスタッフと話し合いをしながら、就職後ビジネスパーソンとして自走できる基礎体力を養っています。

コミュニケーション講座は、報連相や傾聴力、チームワークでのプレゼン力や合意形成、役割意識などの視点も養える内容になっています。

健康管理では、ストレスケアやアンガーマネジメント、自己肯定感を高める講座など安定的にはたらき続けるために必要な自己管理力を高める講座です。また、Neuro Diveでは利用者の方と定期的にじっくりと話せる面談の場も設けていますが、チャットなども取り入れ、円滑にコミュニケーションを取れるよう工夫しています。

「企業目線」を意識し、キャリアアドバイザーとご本人の強みや課題、障害特性を整理する

Neuro Diveの就職支援とは?

一般的な就労移行支援事業所には就労支援員が常駐していますが、Neuro Diveでは国家資格をもったキャリアコンサルタントが常駐しており、就職の支援ではとても質が高く手厚い体制になっています。具体的には訓練の中で「自己分析講座」をじっくりやっています。自分の課題やキャリアビジョンをしっかりと対面型の面談で相談していく場面もあります。キャリアドバイザーの役割として、利用者の方と、自己分析結果やご自身の特性についてまとめる「ガイドブック」を作成して、就職活動の準備を一緒に行います。就職した際に職場で自身の特性についてどこまで対処できるのか、企業側に対してどこまで対処してもらう必要があるのか、どのように企業に協力してもらうのか考えるところから行うのです。これらを自分自身の特性についてのガイドブックのようにまとめて就職活動の時には企業側との相互理解のために活用していきます。

Neuro Diveでは「企業目線」を意識しています。求人企業に人を紹介し、採用へと繋げてきたキャリアアドバイザーの目線が入っているのです。この講座で得られた自己分析・障害特性への理解力は、就職活動において強力な武器になると信じています。

また、就職フェーズになった利用者の方に対して、キャリアカウンセリングや応募書類のアドバイス、就職先の相談なども行っていきます。

見えている課題はありますか?

Neuro Diveは昨年の11月に開所し約半年近く経ちましたが、ビジネススキルの向上においては基礎が出来始めてきました。ここからは就職を意識して、どうすれば採用選考で通過するのか、自分に合ったはたらき方を見つけるために必要な業界研究や、職場環境の理解など、更にご自身と向き合っていくフェーズになります。それに伴い私たちスタッフの関わり方も変わってきますし、利用者の方が立ち向かわなくてはならない壁も変わってくると思います。

人生の選択を左右する就職だからこそ、品質の高いキャリアアドバイスを

キャリアコンサルタントの資格をどのように活かされていますか?

パーソルグループ入社当初から品質の高いキャリアアドバイスを行いたいとGCDF※の取得を目指していました。キャリアコンサルタントの国家資格ができてからGCDFと同時取得ができるようになり、この2つの資格を取得しました。体系的なカウンセリング手法や、人事制度について、個々のキャリア観やそのアプローチ法を学んできました。資格取得後も候補者や利用者に質の高いご支援が提供できるよう、日々学び続けています。

精神障害のある方の支援については、メンタルケアカウンセラーの資格取得や、長年のキャリアアドバイザーの経験が強みとなっています。

就職は人生の大きな選択であり、左右するものです、その時の感覚や、経験や知識がないままアドバイスするのではなく、知識や経験をフル活用して品質の高いキャリアアドバイスをしていきたいと考えています。
※GCDFとは米国CCE, Inc. 認定の国際的キャリアカウンセラー資格です

外山さんが仕事で大切にしていることは?

沢山の方とお話させていただく中で「自分事として向き合えるように、自分自身も同じ目線で話す」こと、そして、「相手のキャリアに向き合うため、自身も生き生きとはたらく」こと、この2つを大切にしています。

私は家では小学生と保育園児の母親業をしていまして、育児の為時短勤務ではたらいています。はたらく女性に対して世の中も大きく変化しましたが、時間や体力といった点では人よりも制約があるなと感じるときはあります。同じように語るのは乱暴かもしれませんが、同じはたらく仲間として、制約があっても生き生きとはたらくことを一緒に叶えたい、はたらくことに困難を抱えている人に寄り添いながら一緒に理想のはたらき方を叶えていきたいと考えています。

強みを活かして、高度なフィールドで活躍できる世の中へ

Neuro Diveを利用された方をどのように世に送り出していきたいですか?

Neuro Diveを卒業した方たちが、誰もが知っている有名企業のコア業務に従事し、ここで学んだスキルや技術を活かして活躍してくれたら、きっと従来の障害者雇用の型では狭いと感じている人たちの未来が拓けると思います。彼らの活躍が企業や社会全体に影響を与え、障害がある人のはたらく選択肢が広がり、より高度なフィールドで活躍できるチャンスが増えていけば、これほど嬉しいことはありません。

Neuro Diveを利用している方の中には「人付き合いが苦手だけれど、大学院では研究開発機関と共同で航空宇宙の研究をしていた」という方や、「特性上の苦手な部分ばかりに向き合わず、強みを活かして高度なスキルを身に着けて、自分らしくはたらきたい」といった元エンジニアの方が、新しいキャリアの一歩を踏み出しています。

障害による制約を抱えていても、専門分野で学んできた経験のある方や、ITスキルを習得してきた方など、はたらくことに関して高い可能性を持った障害者の方に是非Neuro Diveを利用していただき、ご自身のキャリアを叶えてほしいです。

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