賛同者の声
~支持・賛同者の皆さまより~

企業の声1社会に対する付加価値をより高める、一歩踏み込んだ専門性の高い組織を

アクセンチュア株式会社
アクセンチュア株式会社 
アクセンチュア株式会社
  • ビジネスコンサルティング本部
    ストラテジーグループ M&Aプラクティス マネジャー
    田口 貴規(たぐち たかのり)さん
  • ビジネスコンサルティング本部
    コンサルティンググループ 人材・組織プラクティス マネジャー
    千代崎 透我(ちよざき とうが)さん
※以下敬称略。ご所属はインタビュー当時のものです。

コンサルティング講座を通じて、参加者のポテンシャルの高さを実感

(写真)田口 貴規さん

田口:今回、CSP Internship(「はたらく体験プログラム」へ改称)に参加した感想ですが、参加学生の皆さんは非常にポテンシャルが高いということを感じました。そこから今考えているのは、彼らの課題は潜在的な能力があるにも関わらず、能力の発揮の仕方がわからないのではないか、ということ。そして、適切なサポート環境さえあれば、彼らはもっと自らの能力を発揮し、社会に対して価値提供できる場があると考えています。
CSP Internshipへの参加は、発達障がいのある学生の将来のために、アクセンチュアの社会貢献活動の一環で参加いたしました。グレーゾーンの方も含めた発達障がいの方、かつ高学歴な学生の方に向けてインターンシップを実施するのは初めてで、トライアル的な要素もあり、講座を設計する時も「どこまでできるのか」「どれくらいの難易度にするか」について何度も社内で協議を重ねました。結果としてはポジティブサプライズで「学生には難しすぎるのではないか」と想定していた講座でも十分な手応えがありました。今回の経験を踏まえて、今後どのように改善していけばいいのかの道筋が見えたことは非常に大きな収穫です。
一方、大学側としても、CSP参加対象の学生の就職サポートのノウハウを独自に蓄積していくのは難しい面もあると思います。まず、「どうすれば学生の方々が就職へ向けて一歩踏み出せるか」「どうすれば就職後社会で価値発揮できるのか」を知るきっかけとしてCSPを活用し、今後のより良い就職支援に活かしていただけるのではと思います。

コンサルティングの本質を「マインドセット」と「プロセス」の両軸で疑似体験

田口:総じて参加学生の方々はレベルが高かったと思います。考えるテーマとしては通常の大学生を対象としたインターンシッププログラムで使うものと同程度の難易度のコンテンツをベースに講義を行いました。通常のプログラムと比較し実施期間は少し長めにとったものの、議論の内容や受け答えも我々の予想以上にしっかりしていて、充実した5日間になりました。
講座を通じて、参加学生の方々に学んでいただきたかったことは「マインドセット」と「プロセス」の2つです。
1つ目の「マインドセット」についてですが、我々コンサルタントの仕事への臨み方・矜持、と捉えていただければと思います。5日間の講義の中では、実際の入社後研修の様に「コンサルタントとしてのマインドセット」とはどういったものか、具体的にはどういう心持で仕事に臨み、どのようにしてクライアントに対し高い付加価値を提供しているのか、というところまで踏み込んで説明させていただきました。「アクセンチュアではたらく」という本質的な意味や、どういう信念のもとではたらいているのか、も含めて感じ取っていただきたかったのです。
2つ目の「プロセス」についてです。ケーススタディでは架空ケースを設定し、実際のプロジェクトに即した進め方を学生に疑似体験していただきました。クライアントの要望を鵜呑みにして言われたことだけをやるのではなく、「本当に今やるべきことは何なのか」「そもそもクライアントの課題が発生する本質的原因は何か」と原点にまで立ち戻って思考していただくところをプロセスの中に織り込みました。コンサルティングの本質は、「答えるべき問いは何(課題仮説)で、その解を導く為に何をすべきか(ソリューション仮説)」の2つの仮説を両輪できちんと考えることです。適切に問いを設定し、設定した問いに対してファクトに基づいて答えを導く。こういったプロセスを疑似体験していただけたと思います。

千代崎:私は講師として参加させていただきました。CSP参加学生の皆さんは弊社スタッフからのフィードバックに対して、きちんと聞く姿勢を持っていたことが印象的でした。また、フィードバックを受けてご自身の行動改善に繋げているケースが多数見受けられたので、相手の話を自分事として受け止める素直さがあると思いました。
インターンシップでのコンサルティング業務体験では「脳みそに汗をかくくらい考える体験をしてほしい」と思っていました。それは、世の中にまだ存在しないことや検索しても出てこないことを、自分の頭で考え抜き、根拠をもって人に説明する体験をしていただくことを意図していました。
別の観点では、「社会人としてはたらくこと」について、「時給いくらではたらくこととは明確に異なる」という実感と、ご自身の持つはたらくことへの熱量を感じとってもらいたいと思っていました。インターンシップの中では初めてのことやチャレンジングなことも多かったと思うのですが、最終的に「自分もやり抜くことができるんだ」と自信をもってもらいたいという想いをもって、5日間のインターンシップを並走させていただきました。

はたらき手の観点で「成長」と「貢献」が見える環境づくり

(写真)千代崎 透我さん

千代崎:弊社では「インクルージョン&ダイバーシティ」の中の1つの取り組みとして、障がい者雇用を進めており、さまざまな障がいの方が活躍できる環境や仕組み作りを目指しています。その一環として2019年9月、横浜の生麦に精神障がい・発達障がいのある社員に特化したサテライトオフィスを設立しました。このサテライトオフィスでは、精神障がい・発達障がいのある社員にとって働きやすい環境を整備するとともに、「個の成長」と「仲間・社会への貢献」を感じられる職場で、はたらく意義・喜びを感じられる職場環境づくりを進めています。

田口: 障がい者雇用における「就労環境の整備」を一過性のものではなく、持続的に日々のビジネスの中に組み込んでいけないか、ということを社内のマネジメントメンバーも巻き込み、社内のビックアジェンダとして取り組んでいます。今年11月には、立川にも精神障がい・発達障がいのある方に特化したサテライトオフィスを新しく立ち上げましたが、今度は我々の日々のビジネスの中でより高い価値を発揮してもらうために、高い専門性をもった組織に育成していきたいと計画しています。
CSPの参加対象学生のようなグレーゾーンの方も含めた発達障がいの方でかつ高学歴な学生の方々に対し、自己実現の場として、クライアントや社会の課題解決に高い付加価値を提供できる仕事を提供していきたいです。雇用する側の観点だけではなく、はたらく側の観点からも個人の成長や自身の付加価値を高め、会社への貢献度を見える化し、帰属意識や連帯感をもって進めていける環境の構築を目指しています。
そこで得たノウハウは社内だけに留めず、広く社会にも積極的に還元し、障がい者雇用を発展させていきたいと思います。

千代崎:我々は、障がい者雇用がもたらす価値について社会課題の解決だけではなく、事業価値の創造や事業への貢献につながると考えています。2019年からのサテライトでの実践を通じて、精神障がい・発達障がいのある社員は環境を整備すれば能力を発揮して、十分に活躍できることが分かりました。
今後も引き続き社員の個性にあわせた生産性の向上を追求していきます。また、昨今、コロナの影響によってテレワーク勤務になりましたが、これを好機として捉え、精神障がい・発達障がいのある社員にとって最適なはたらき方や環境整備を進めていきます。そして将来的には、自社で培ったノウハウを多くのクライアント企業に提供させていただくことで、日本全体の障がい者雇用を促進していきたいと考えています。

※アクセンチュア株式会社様の表記ルールに合わせ「障害」の「害」の字をひらがな表記とし「障がい」と記載しております。

※CSP Internshipは「はたらく体験プログラム」へ改称しました。
※記事内ではインタビュー時の「CSP Internship」で記載しております。

企業のご紹介

アクセンチュア株式会社
アクセンチュアは、デジタル、クラウドおよびセキュリティ領域において卓越した能力で世界をリードするプロフェッショナル サービス企業です。40を超える業界の比類のなき知見、経験と専門スキルを組み合わせ、ストラテジー&コンサルティング、インタラクティブ、テクノロジー、オペレーションズサービスを、世界最大の先端テクノロジーセンターとインテリジェントオペレーションセンターのネットワークを活用して提供しています。
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